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暖簾 > 印染・引き染について > 楽屋のれん 制作工程 「引き染め・水洗」の工程
引き染・水洗

 

楽屋のれん 制作工程 「水洗」の工程

再び、制作工程をお届けします。「引き染め」をした生地は一日、完全に乾燥させた後、蒸し釜の中に入れ、98℃の蒸気を約45分間かけます。その「理由」は色の「定着」「発色」を促すためです。

「蒸し」という工程を終え下記は「水洗」という工程で糊の付いた「楽屋のれん」から 糊を落としていく作業になります。

 

 


1.まず薬品の入った水に漬けます。


2.色の定着を良くして


3.浴槽程もある容器の中へ。


4.正しく「水洗い」をしていきます。

5.糊はもちろん、染めの工程で付着した不純物を、手洗いで落としていきます。


6.これは腰にかなりの負担がかかる作業。
美しい「染め」上がりのため
私が納得するまで水洗いします。


9.徐々に、水の色が濁っていくのが
おわかりになると思います。


10.水洗の上がりを見て確認します。
これからの工程は当店オリジナルです。


11.水に少量の「濃硫酸」を入れます。


12.素手で最終の「洗い」をします。

12.量を間違えれば、恐ろしい濃硫酸…
私は大学で応用化学を専攻していたので得意分野。 普通の「染め」では終わらせません!

 

これをすることで「白」がさらに「白く」
仕上がります。ですので、僕の「染め」の白上げは他の染めをなさる方々とは白さが違います。

さあ、これからは乾燥させて「整理」という作業。
「整理」とは、和装独特の工程 生地は、染めて水洗をすると 若干、縮みます。
それを再度、元の巾、長さへ戻すのが 整理という工程。
着物のお膝元、京都ならではの「仕事」です。
これは、専門の業者へ依頼し 美しくなった「楽屋のれん」に次も、私の「手」が入ります。

 

⇒ 次の工程は「裁断」です。

 

 

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